類稀なる才気が爆発したファースト作
ピアニストとして山下洋輔、坂田明らジャズシーンでのセッションから、筒美京平や細野晴臣らのキャラメル・ママなど歌謡〜ニューミュージックへと活動の幅を広げていった矢野顕子がついにリリースした1976年のファーストアルバム。A面を「American Side」とし、ローウェル・ジョージらリトル・フィートの面々をバックにしたアメリカ録音。B面を「日本面」とし、ティン・パン・アレーから細野晴臣、林立夫、そしてあがた森魚、かしぶち哲郎、鈴木慶一など、はちみつぱい、ムーンライダーズ系のメンバーらを迎えたコンセプト作。幼少期を過ごした青森の津軽民謡「ホーハイ節」をベースにした「津軽ツアー」はじめオリエンタルなフレーズがスワンプ〜サザンなど米国のアーシーロックと融合したA面に、民謡〜祭囃子ほか日本のメロディの現行サウンドでの再構築からバーバンクサウンド的ストリングスでアレンジしたB面と初作にして斬新なアプローチとそれを見事最高のカタチに仕上げた各々の才気が充満する傑作です。プロデュースは矢野誠と矢野顕子による「小東洋」。矢野の才能に驚嘆したローウェル・ジョージが「僕たちの力不足でした。ギャラはいりません」と語ったなんて逸話も!?
LP/Philips/日本盤
盤質/ジャケット EX/EX(歌詞カードあり・シミ小)
気球にのって
津軽ツアー
大いなる椎の木
風太
丘を越えて
ふなまち唄 Part I